アートスペースwhiteheadは2005年伊豆大島の森の中に誕生しました。尾形勝義のアトリエ&ギャラリーです。3000㎡の敷地内にもインスタレーションを展開していきます。開かれたアートスペースとして皆さんとの交流の場を目指しています。

 大島移住は私にとって大きな転機となりました。壮大な自然が私にエネルギーとインスピレーションを与え休止していた作品制作が再開されました。当初は豊かな自然というより荒々しい離島の過酷さの印象の方が強かったです。冬には西風が吹き荒れ何日も船が欠航することもあります。2月には椿の最盛期を迎え、春にはオオシマザクラの開花が三原山を駆け上ります。やがて雨の多いジメジメした梅雨になり幾度と台風が到来する夏になりほとんど紅葉のない秋となります。平均すると温暖なところですが、生命力旺盛な植生や野生化した動物は住んでいる人間に大きな負荷をかけ続けます。

 しかし、その負荷に対する日々の格闘が都会にはない生への意志となり、作品制作の起因となります。活火山のあるこの野生的な島からアートを発信するためにアートスペースWHITEHEADを開設しました。日常生活とアートの関わりを意識しながらこれからも活動を続けていきますのでよろしくお願いいたします。

  

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>大島からアートを発信!

大島からアートを発信!

 大島には美術館がなく、自由に展示できるギャラリーもありません。しかし都会にはない壮大な自然があり、活火山によりつくりだされた光景には誰しも圧倒され、島全体が広大な美術館とも言えます。エネルギーが溢れる大自然の波動と自分が共鳴しながらこれからも作品制作を続けていきたいです。