999㎥展

 美術大学の彫刻科卒業後、初めての作品はアルミホイルによるインスタレーションだった。大島に移住後、豊かな自然環境からインスピレーションを得て平面作品制作を始め、やがてレリーフに、そして空間に展開されていった。2011年から大島で現代美術展が始まり、島外のいろいろな場所でのインスタレーションの発表をしてきた。

999㎥展

1980年 無題 グループ展999㎥展(立川市民会館)

絵画、ビデオアートと共に展示されたアルミホイルによるインスタレーション。高さ1m80cmほどの高さのアルミホイルを数百直立させ中央に回転灯を設置した。会場の容積をグループ展のタイトルにした。

 伊豆大島に移住後、壮大な大島の自然からインスピレーションを与えられ集中的に平面作品の制作をした。スチレンボードや段ボールや合板の裏表に描かれていった。支持体は壁を離れ空間に浮遊するようなイメージで構成された。タイトルのMATRIXは母体という意味があり、自分を包み込んでいる大島そのものをこの画廊空間に表したかったのかもしれない。

再生

 2011年、伊豆大島で開催された波浮港国際現代美術展に参加した作品「再生」この年の3月に起きた東日本大震災に影響を受け、被災地の再生を願って制作した。

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大島からアートを発信!

 大島には美術館がなく、自由に展示できるギャラリーもありません。しかし都会にはない壮大な自然があり、活火山によりつくりだされた光景には誰しも圧倒され、島全体が広大な美術館とも言えます。エネルギーが溢れる大自然の波動と自分が共鳴しながらこれからも作品制作を続けていきたいです。