Solid cloud

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 2018年の国際野外の表現展では、鉄線の手作りの網で上に広がる円錐状の形態をつくり、そこに落ち葉を溜めたインスタレーションを展開した。わずかな剛性を持つ細いなまし鉄線を編んで形になっていく面白さや制作過程で目にした空間に興味をそそられた。2020年はcovid-19の感染拡大の影響で今まで使っていた東京電機大学のキャンパスが使えず、プレゼンテーションを集めたエスキース展を川越にある三番町ギャラリーで開催される事になった。三次元に編まれたグリッド状の雲が空間に浮かび、落ち葉をキャッチするという作品である。

 タイトルの「Solid cloud」のsolid(ソリッド)には個体の、密の、頑丈な、堅実な、信頼できる、結束して、完全な、立体的な、三次元の、同質の、充実した、切れ目のない、手ごわい、といった意味がある。多様な意味は作品の多面性を内包するような感じがしてありがたい。

編み始め
増殖中
この赤錆が好きだ
三番町ギャラリーでの搬入
15名の作家が参加
壁に複雑な影
Solid cloud
Solid cloud
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大島からアートを発信!

 大島には美術館がなく、自由に展示できるギャラリーもありません。しかし都会にはない壮大な自然があり、活火山によりつくりだされた光景には誰しも圧倒され、島全体が広大な美術館とも言えます。エネルギーが溢れる大自然の波動と自分が共鳴しながらこれからも作品制作を続けていきたいです。